歯の寿命と健康維持のためにできること
こんにちは。
大塚デンタルオフィス、院長の小巻です。
皆さまは、歯がどれくらいの寿命かご存じでしょうか?厚生労働省の調査によると、歯の平均寿命は50~65年程度とされています。
歯は、日々のケア次第で一生使い続けることもできますが、残念ながら体の寿命よりも短いことが多いです。
なかでも奥歯は最も寿命が短く、前歯と比べて10年以上早く抜けることが分かっています。
今回は、歯の寿命と健康についてお話しします。
歯を失う原因
歯を失う主な原因は「虫歯」と「歯周病」です。
これらは、歯を失う原因の7割以上を占めています。特に奥歯は歯ブラシが届きにくく、歯垢が溜まりやすい場所です。
そのため、虫歯や歯周病になりやすく、寿命が短くなる傾向にあります。
奥歯が虫歯や歯周病で失われると、「噛む力」が著しく低下します。この噛む力の低下は、消化・吸収能力に影響を与え、結果的に体全体の健康にも悪影響を及ぼします。
奥歯の重要性
奥歯の主な役割は、食べ物をしっかり噛むことです。
噛むという動作は単純に食べ物を砕く以上の意味を持ち、消化の第一段階でもあります。奥歯がしっかりと機能していないと、消化器官にかかる負担が増え、栄養の吸収効率も悪くなってしまいます。
奥歯には、私たちの体重と同じくらいの力がかかっているともいわれ、それだけ強い力が必要です。そのため、奥歯を失うと他の歯に余計な負担がかかり、さらなる歯の寿命低下を招く可能性があります。奥歯を失わないためにも、日々のケアが重要です。
奥歯を守るための予防策
奥歯の寿命を延ばすために、最も効果的なのは「予防」です。
まず、正しい歯みがき方法を身につけることが基本です。特に奥歯は磨きにくいため、意識的にしっかりと磨く習慣をつけましょう。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを使うことで、より徹底的にケアすることができます。
さらに、歯科医院での定期検診も欠かせません。専門的なクリーニングやチェックを受けることで、虫歯や歯周病の予防になります。
まとめ
歯の平均寿命は体の寿命よりも短く、特に奥歯は早く失われるリスクがあります。しかし、虫歯や歯周病の予防を徹底し、日頃から正しいケアを行うことで、歯の寿命を延ばすことができます。
奥歯を失わないためにも、定期的な検診や日常のケアを欠かさず行い、健康な口腔環境を維持しましょう。