こんにちは。
大塚デンタルオフィス、院長の小巻です。

災害時は水不足や偏った食生活、環境の変化により、ストレスなどで免疫力が低下します。
さらに、水不足などが原因で歯みがきができず口腔内を清潔に保てないと、口腔内だけではなく身体に悪影響を及ぼす可能性があります。特に免疫力が低下した高齢者の方は、誤嚥性肺炎などを引き起こす原因にもなりますので、お口の中を清潔に保つことがとても重要になります。
今回は災害時のオーラルケアについてお話しします。

水を節約したいとき

• 少量の水をコップに入れ、その水で歯ブラシを浸す。
• 歯みがきをする。歯ブラシが汚れたら、ティッシュ（ウェットティッシュ）で拭い磨く。これをこまめに繰り返す。
• コップの水をお口に含み、すすぐ。

水を節約しながらでも、口腔内を清潔に保つことができます。特に、液体歯みがきや洗口液は便利です。これらは通常の水でのすすぎが不要なため、貴重な水を節約しつつも効果的に口腔ケアを行うことができます。
非常時のために、これらのアイテムを備蓄しておくと良いでしょう。

歯ブラシがないとき

• 食後に少量の水やお茶でうがいをします。
• タオルやハンカチ、ティッシュなどで、歯の表面を擦って、できるだけ汚れを取り除きます。

歯ブラシが手元にない場合でも、簡単な方法で口腔内の清潔を保つことが可能です。
たとえば、食後すぐにうがいをすることで、食べ物の残りかすを除去できます。また、タオルやティッシュを使って歯の表面を拭くことで、プラークや食べかすを取り除くことができます。

唾液を出すことも大切です！

災害時には慣れない環境の変化などによるストレスで、唾液が出にくくなることがあります。
唾液には口腔内をきれいに洗い流してくれる働きがあります。顎の付け根の耳の下、顎の下や頬をさすったり、揉んだり押したりして動かしてマッサージをして唾液を十分に出すように心掛けましょう。また、シュガーレスガムを噛むと、唾液もたくさん出ますしストレス緩和にも効果的です。

まとめ

災害時のオーラルケアは、口腔内の健康を保つだけでなく、全身の健康を守るためにも非常に重要です。
非常時にも慌てず冷静に対処できるよう、日常から準備をしていきましょう。オーラルケア用品を準備し、適切なケア方法を習得しておくなどが大切です。