歯周病予防にも役立つたんぱく質のはたらきについて知ろう!

たんぱく質が多い食材

こんにちは。
大塚デンタルオフィス院長の小巻です。

9月11日は「たんぱく質の日」です。
たんぱく質は全部で20種類のアミノ酸からできており、そのうち9種類は「必須アミノ酸」、残りの11種類は「非必須アミノ酸」と呼ばれています。この「9」と「11」にちなんで、「たんぱく質の日」と定められました。

たんぱく質は、筋肉・血液・皮膚・髪・爪などを作るために欠かせない栄養素で、私たちの体の約6分の1は、たんぱく質でできているといわれています。
今回はたんぱく質と歯ぐきの関係についてお話しします。

実は歯にとって大切なたんぱく質

歯の健康のために必要な栄養素といえば「カルシウム」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、実はたんぱく質も歯の健康にとって大切な栄養素のひとつです。
私たちの歯ぐきは、約60%がコラーゲンでできています。コラーゲンはたんぱく質の一種で、美容や健康維持に欠かせません。また、たんぱく質は歯ぐきの健康維持にも役立っています。

歯周病は歯ぐきのたんぱく質を減らしてしまう

「歯周病」は、歯垢(プラーク)の中にいる歯周病菌が原因で、歯ぐきや歯を支える骨(歯槽骨)に炎症が起こる病気です。初期段階では自覚症状がないことも多いため、自分では気付かないうちに症状が進行し、最終的には歯が抜けてしまうこともあります。30代以上の日本人のうち、約80%の人が歯周病もしくはその予備軍といわれており、非常に身近な病気です。
歯周病によって歯周ポケットの中で炎症が繰り返されると、歯ぐきに含まれるコラーゲンが減少し、歯ぐきの高さが徐々に下がってしまいます。そのため、歯周病は歯ぐきのたんぱく質を減らす原因にもなります。

たんぱく質は歯周病予防にも役立つ

歯ぐきに炎症を起こす歯周病を防ぐためには「たんぱく質」と「ビタミンC」を意識して摂ることが大切です。
たんぱく質には歯ぐきを強くするはたらきがあるため歯周病予防に効果があります。たんぱく質やビタミン、ミネラルは体の中で毎日合成と分解を繰り返しているため、「まとめてたくさん摂る」ことはできません。そのため、たんぱく質をたっぷり含む魚介類・肉・大豆製品などを毎食きちんと食べるようにしましょう。
また、ビタミンCが不足すると、細菌が粘膜に入り込みやすくなるといわれています。歯ぐきの免疫力を保つためにも、ビタミンCを積極的に摂取するようにしましょう。
日頃から栄養バランスの良い食生活を心掛けましょう。

まとめ

歯周病は日本人にとって非常に身近な病気です。歯周病予防のためには、毎日の歯みがきを丁寧に行うだけでなく、たんぱく質やビタミンCを意識したバランスの良い食事を摂ることも大切です。この機会に、ご自身の食生活を見直してみてはいかがでしょうか。
また、「歯ぐきから血が出る」「歯と歯の間にものがよく挟まる」といった症状がある場合は歯周病の可能性があります。当院では歯周病の診断から治療まで丁寧に診療を行なっていますので、気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご来院ください。

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