こんにちは。
大塚デンタルオフィス、院長の小巻です。

皆さんは口臭や口内炎、「お口の中がネバネバしている」「しゃべりづらい」などの症状はありませんか？
これらは「ドライマウス（口腔乾燥症）」のサインかもしれません。
今回は「ドライマウス」についてお話しします。

なぜドライマウスになってしまうのか？

ドライマウスは、唾液の分泌量が低下し、お口の中が乾燥する状態のことをいいます。一日に分泌される唾液は通常1リットルほどですが、ドライマウス時にはその半分以下になるといわれています。
ドライマウスになる主な原因は以下の通りです。

• 加齢による唾液分泌量の低下
• ホルモンバランスの関係
• 口呼吸

この他にも「シェーグレン症候群」や「糖尿病」といった疾患の症状の一つとして現れたり、抗アレルギー薬剤等の薬が原因で引き起こされる場合があります。

セルフチェックしてみよう！

自分がドライマウスかどうか、チェックしてみましょう。

• お口の中がネバネバする
• 口臭が気になる
• 唾液が出ない
• お口の中が痛い
• 口内炎になりやすい
• 口呼吸になっている

上記の項目が複数当てはまるようであれば、歯科医院の受診をおすすめします。

ドライマウスによる全身への影響

ドライマウスになると、お口だけではなく、全身にさまざまな悪影響があります。
具体的な影響は以下の通りです。

1. お口の不快感
   唾液量が減ってネバつきが生じると「噛む」「味わう」「話す」といった機能が低下し、日常生活でのお口の不快感へとつながります。
2. 口臭
   唾液による自浄作用の効果が得られなくなるため、嫌気性菌が増殖し、口臭の原因となります。
3. 虫歯や歯周病になりやすくなる
   プラークを洗い流す唾液が減少するため、プラークが停滞し、虫歯や歯周病になりやすくなります。
4. 感染症にかかりやすくなる
   唾液には、細菌やウイルスから体を守る働きがあります。唾液が減少すると、異物を含んだ空気を取り込んでしまい、風邪や感染症の発症リスクが高くなります。

ドライマウスを改善するには？

ドライマウスは日頃の習慣を見直したり、唾液腺マッサージや表情筋トレーニングを行うことで改善が見込めるケースがあります。

• 食事の際はよく噛む
• 適度に水分補給を行う
• カフェインやアルコール、塩分のとり過ぎを控えめにする
• マッサージなどのケアを行う

上記のような対策で症状の改善に取り組みましょう。
また、唾液の分泌は体調にも深くつながっているので、リラックスできる環境を整えることも大切です。

まとめ

セルフチェックの項目に複数当てはまった方は、ドライマウスかもしれません。
自覚症状がある方は、歯科医院を受診しましょう。
歯科医院では、治療やお薬の処方を行うことでドライマウスの改善を目指します。
少しでも気になることがある方は、当院にご相談ください。